江國香織おすすめエッセイ3冊

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日のあたる白い壁

 古今東西の27人の画家の作品について江國さん独自の視点で語られている。この画家だったらこういうイメージを覆すような作品がいくつも選ばれていてとても興味深い。例えばドラクロワのパステルで描かれた「花の習作」やマネの「海に飛び込むイザベル」という水彩画など。果物好きの江國さんらしく、果物の絵も多く登場する。ゴーギャンのオレンジやセザンヌのスイカなども意外性があって魅力的な絵だった。江國さんの文章で絵画に興味がなくても興味をそそられてしまう一冊。

とるにたらないものもの

 江國さんが日常どこにでもあるような、身の回りにある、とるにたらないもの60について綴ったエッセイ集。共感して「そうそう!」と思うようなものから、江國さんの小説の舞台裏を垣間見れるような独特な視点を感じられる文章などが散りばめられている。子供時代のエピソードもいくつかあって懐かしさも味わえる。誰の目にも止まらないような、とるにたらないものからいくつもの美点を見出し魅力的な文章にしてしまう江國ワールドが存分に楽しめる一冊。

雨はコーラがのめない

 江國さんと愛犬「雨」との幸せな日常と音楽について綴られている。江國さんのエッセイの中で一番繰り返し読むお気に入りの本。江國さんと愛犬との関係、日々の生活での音楽との付き合い方など、どれも素敵に描かれていて、とても憧れてしまう。自分の好きな曲について書かれていると嬉しくなるし、登場する音楽は幅広く、どれも聞いてみたくなる。そして、雨ちゃんは、何度読んでも本当に愛くるしい。
 根強い人気の江國さんのエッセイ「いくつもの週末」よりももっと穏やかで心地よく、ほのぼのできる一冊。

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