超おススメ!おもしろ料理エッセイ『ケンタロウの「おいしい毎日」』

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著者:ケンタロウ

 1972年、東京都生まれ。料理家。本名:小林 健太郎。母は料理研究家の小林カツ代。武蔵野美術大学中退。イラストレーターとして活躍後、料理家としてデビュー。テレビ、ラジオ、雑誌、商品開発など幅広く活躍。「簡単でおいしく洒落っ気があって現実的なもの」をモットーに料理を提案。2008年4月から、テレビ東京にて毎週日曜日に『太一×ケンタロウ 男子ごはん』に出演。
 2012年2月に交通事故で重傷を負い、現在リハビリ中。

感想

 かなり昔の本だけど、何度読んでもクスッと笑ってしまう大好きな本。私の中では、さくらももこさんののエッセイに並ぶほど。楽しいエピソードがたくさん。
 テレビ東京の「男子ごはん」が大好きで、ケンタロウさんが事故で出演ができなくなった時は本当に悲しかった。ネットの情報によると復帰間近?のような情報がでているけど……。絶賛リハビリ中と「男子ごはん」10周年スペシャルの手紙に書いてあったから、本当にそんな奇跡の復帰の日が来るといいなぁ。私は、ケンタロウさんの文章がとても好きなので文章からでも復帰してくれると嬉しい。いまだに私は「男子ごはん」でケンタロウさんが紹介していた「肉じゃが」を作るし、「人参サラダ」は、お母さんの小林カツ代さんのレシピを愛用中。

 本の中でケンタロウさんがお母さんを「カツ代」と呼ぶところがおかしい。そんな「カツ代」エピソードも出てくる。すきやきを「カツ代」にご馳走してもらうつもりが、逆にご馳走する羽目になったお話とか。一番好きなのは「サイクリング」の話。爽やかに自転車で靴屋に到着し、入店したつもりが、実は不審者に見られてた?っていうのがめちゃめちゃ笑える。

 美味しいものがたくさんでてきて、お腹が空いてくるのはもちろん、ケンタロウさんの食べっぷりが気持ちいい。かき揚げそばとカレーを一緒にとか、鹿児島でラーメン2杯とか、成田空港でとんかつと納豆で朝からごはん4杯食べるとか。でも、ケンタロウさんの知り合いには、天丼とかつ丼を一緒に食べる強者がいるらしい。

 なんでこんなに臨場感あふれる文章が書けるんだろう。釣りや餃子の修行の場面や料理の美味しさなど、はっきりと想像できてしまう。そして、言葉選びのセンスが抜群。このエッセイはそんな文章が超堪能できる。イラストも可愛い。料理本は持っているけど、エッセイは読んだことないっていう人には絶対おすすめ。