原題 | Dead Man Walking |
監督 | ティム・ロビンス |
出演 | スーザン・サランドン, ショーン・ペン, ロバート・プロスキー |
上映時間 | 2時間2分 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1995年 |
ジャンル | ドラマ |
あらすじ
カトリックのシスター・ヘレンは、死刑囚のマシューから文通相手になってほしいと依頼される。彼は10代のカップルを惨殺した容疑で死刑を求刑されていた。マシューと文通を始めたヘレンは、面会を重ねるうちに心を突き動かされるようになり…。
U-NEXT
感想
U-NEXTに加入して一番最初に見た映画。U-NEXTで見たい映画はたくさんあるけど、ずっと「もう一度見たい映画No1」だったのがこの作品。ショーン・ペンの演技がすごくて強烈だったのは覚えているけど、あまりにも昔に見たのでぼんやりとした記憶しか残ってなかった。
監督・脚本は、みんな大好き映画「ショーシャンクの空に」主演のティム・ロビンス。シスター・ヘレンを当時、ティム・ロビンスのパートナーだったスーザン・サランドンが、死刑囚マシューをショーン・ペンが演じている。この作品でスーザン・サランドンはアカデミー主演女優賞を受賞。再度見てショーン・ペンの演技はもちろんだけど、スーザン・サランドンの瑞々しいと表現したくなるような演技がこの作品を大きく支えているということがわかった。
「デッドマン・ウォーキング」とは死刑囚が死刑台に向かう時に看守が言う言葉だそう。
死刑執行までの1週間、マシューの精神アドバイザーを務めることになるシスター・ヘレン。精神アドバイザーとは、毎日数時間死刑囚と面会し、死刑執行日はずっと付き添うというもの。
ヘレンは被害者の家族にも会いに行き、マシューに最後まで付き添うことについて激しく責められたりする。死刑囚の感情、死刑囚の家族の感情、被害者の家族の感情などが細やかに描かれ、死刑制度について否応なく考えさせられる。マシューの弁護士の言葉に「モンスターは殺せる。人間は殺しにくい。」という言葉があるが、マシューはモンスターなのか?モンスターということにして殺してしまうのが正しいのか?被害者側にとってはモンスターであることは間違いないのだけれど…..ヘレンはマシューが人間として死が迎えられるよう問いかけ続ける。
終盤の「デッドマン・ウォーキング」のシーンは、胸に強く迫ってくるものがある。それでも死刑囚側の視点に偏らないようになっている演出が見事だと思う。犯した罪の重さ、残虐さも忘れさせない。観賞後この感情をどう整理したらいいかとわからなくて、しばし放心状態になった。
ずいぶん昔の映画だけれど、何年経っても訴えかけてくる力が全く衰えてない絶対に観るべき名作。
本ページの情報は2023年12月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。