初心者でも楽しめる!おすすめアート本5冊

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 近頃は、ビジネスマンでも「アート思考」が大切だと言われたりしますね。私は美術館に行って絵を観るのは好きですが、西洋美術史などは苦手…..そんな美術初心者でも面白く読めて美術館へ行きたくなる本、5冊をご紹介。

目次

青い日記帳さんの本2冊

 「青い日記帳」というブログをご存じでしょうか?美術関連の情報、展覧会の感想など、とても丁寧におもしろく紹介されています。その青い日記帳さんの著書2冊。

いちばんやさしい美術鑑賞

 私は、この本を読んだ当初、西洋美術館の常設展にかなり通いました。現在はコロナの影響で常設展観覧無料は中止になっているようですが、無料で観賞できる時間帯がありました。企画展と違って人が少なく、のんびりと観賞できて楽しい時間でした。この本に紹介されている作品は、すべて日本国内で観ることができます。
 最初に紹介されている作品、「グエルチーノ《ゴリアテの首を持つダヴィデ》」を西洋美術館で観た時は、なんだかとても嬉しくなったのを覚えています。やはり少しでも、その画家や作品についての知識を得てから観賞するとこんなにも興味深く観られるものなのかと思いました。なんとなく観に行くのとは大違いです。
 西洋絵画だけでなく、日本美術、工芸、現代アートなども紹介されていて、それぞれどのような視点で観ればよいかを教えてくれます。美術鑑賞の仕方が変わる一冊です。

失われたアートの謎を解く

第一章美術品盗難事件簿
第二章戦争で消された名画
第三章捨てられて上書きされて
第四章失われた人類の遺産、再生の物語

 こちらは「失われたアート」にまつわる物語です。 
「モナ・リザ」盗難事件があったとは…..アポリネールやピカソが容疑者になったそう。盗まれた絵画は今どこにあるのか?戻ってきた「モナ・リザ」は本物なのか?まるでミステリー小説を読んでいるかのようで面白く読めます。
 ナチスによる略奪、日本に存在していたというゴッホの「芦屋のひまわり」は空襲で焼失。人間のエゴや戦争によってどれだけアートが翻弄されているのか、今までと違った角度からアートを知ることができます。

美貌のひと 中野京子(著)

美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔

第1章古典のなかの美しいひと
第2章憧れの貴人たち
第3章才能と容姿に恵まれた芸術家
第4章創作意欲をかきたてたミューズ

美が招くのは幸運か破滅か? 肖像の奥に潜む、秘められたドラマとは。
絵画のなかの美しいひとたちは、なぜ描かれることになったのか。その後、消失することなく愛でられた作品の数々。本書では、40の作品を中心に美貌の光と影に迫る。
――美を武器に底辺からのし上がった例もあれば、美ゆえに不幸を招いた例、ごく短い間しか美を保てなかった者や周囲を破滅させた者、肝心な相手には神通力のなかった美、本人は不要と思っている美、さまざまですが、どれも期待を裏切らないドラマを巻き起こしています。それらエピソードの数々を、どうか楽しんでいただけますよう。(「あとがき」より)

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美貌のひと2 時空を超えて輝く

第1章伝説のなかの美しいひと
第2章芸術に愛されたひと
第3章数奇な人生を辿ったひと
第4章権力に翻弄されたひと

愛と裏切り、交差する運命
名画は現代の私たちに何を語りかけているのか――。

実在した絶世の美女やおとぎ話の姫、殺人現場に立つ妖艶な女性。寵愛を受けた王を退位に追い込む「傾城の美女」や結ばれぬ恋。異様な自己耽溺を見せるナルシス、男性版ファム・ファタール(運命の女)。一枚の絵のなかに切り取られた一瞬には、罪や裏切りをも孕んだドラマチックな生が凝縮されている。
圧倒的な美は善悪を軽々と超え、人々を魅了する。誰もがうらやむ美貌は、時として災いや呪いとなるのかもしれない。有名作品から知られざる一枚まで、時空を超えて輝く男女の美と生き様を40点以上のカラー作品で読み解く。話題作『美貌のひと』の第2弾。

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 「怖い絵」でおなじみの中野京子さんの本2冊。中野京子さんと原田マハさんは美術出版界での奇跡なんだとか。美術関連本は売れない中、このお二人は特別だと山田五郎さんがYouTubeでおっしゃっていました。
 中野京子さんの本は本当に面白いですよね。その絵画に興味を持つような解説をしてくれるので、楽しく読みながら絵画の知識を得ることができます。
 この本も「美貌のひと」が書かれた時代背景やそのモデルについて、画家がどのような思いで描いたのかなどが、魅力的に書かれているので夢中になって読み進めてしまいます。
 「美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔」2章に紹介される「デヴォンシャー公爵夫人」の絵画は、青い日記帳さんの「失われたアートの謎を解く」では盗難にあった作品として登場します。こちらの本でこの絵の描かれた背景などを知って、その後、その絵がどのような運命を辿ったのかを読むのも面白いと思います。

「デヴォンシャー公爵夫人」ウィキペディア

世界一やばい西洋絵画の見方入門 山田五郎(著)

 大人気YouTube「山田五郎 オトナの教養講座」ご覧になったことありますか?私はわりと初期のころから見ていて大好きなチャンネルです。私はこのチャンネルで「セザンヌは絵が下手」というのがとても衝撃的でめちゃめちゃ面白かった。
 この本は、そのYouTubeで2021年にアップされた西洋絵画の動画を書籍化されたものです。この本の何と言っても嬉しいところは、動画で紹介された画家が年代別に並んでいるところ。今まで見た動画の復習できるだけでなく、西洋美術の流れがつかめます。それと「早わかり西洋美術史年表」と「ざっくり人物相関図」があるのがとてもありがたい。バラバラになってたそれぞれの画家が線につながって、西洋美術史苦手な私でも理解しやすくなりました。
 QRコードがついているので、もっと詳しく知りたい場合は動画へとぶことができます。個人的おすすめ動画は、エドガー・ドガ(俺たちのドガ)、エドゥアール・マネ(マネ先輩)、超天然のアンリ・ルソーなどです。
 エンタメ的に西洋美術史が学べる一冊です。2022年版も出版して欲しいです。

初心者でも楽しめる!おすすめアート本②はこちら===>

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