クリスマスに読みたいおすすめ本3選|大切な人への贈り物にも

クリスマスに読みたいおすすめ本3選|プレゼントにも最適な本の写真とテキスト

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紗sya

今年もクリスマスの季節がやってきました。
今回は、クリスマスに読みたいおすすめ本を3冊ご紹介します。
冬の夜を彩る読書としてはもちろん、大切な人へのプレゼントにもぴったりです。

『あるクリスマス』トールマン カポーティ (著), 村上 春樹 (翻訳), 山本 容子(イラスト)

今年のクリスマスにぜひ手に取ってほしい一冊が、トルーマン・カポーティの『あるクリスマス』です。
両親と離れて田舎で暮らす少年バディーが、初めて父親と二人で過ごすクリスマスを描いた物語。きらびやかな街のイルミネーションや贅沢な食事に囲まれながらも、少年の心には不安や孤独が影を落とします。父との距離を埋められないまま過ぎていく時間は、読者に「家族とは何か」「大人になるとはどういうことか」を静かに問いかけてきます。

昨年ご紹介した『クリスマスの思い出』が、少年と従姉スックとの温かい絆を描いた作品だったのに対し、『あるクリスマス』は父との関係を通して、子どもが大人の世界に触れる切なさを描いています。二つの物語を並べて読むことで、カポーティが描くクリスマスの光と影、そして成長の瞬間をより深く味わうことができるでしょう。

村上春樹による名訳と、山本容子の美しい銅版画が添えられたこの作品は、大人のためのクリスマス・ストーリーとも呼ばれています。短いながらも余韻が深く、読み終えた後には自分自身の「忘れられないクリスマスの記憶」が呼び起こされるような不思議な力を持っています。

クリスマスの夜に静かにページをめくれば、きっと心に温かな灯りがともるはず。大切な人への贈り物としてもおすすめの一冊です。

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『雪だるまの雪子ちゃん』江國 香織 (著), 山本 容子 (イラスト)

江國香織の『雪だるまの雪子ちゃん』は、ある豪雪の日に空から舞い降りてきた雪子ちゃんが主人公です。最初に彼女を見つけたのは画家の百合子さん。物置小屋に住みついた雪子ちゃんは、トランプや夜ふかし、バターが大好きで、数字が苦手な“野生の雪だるま”。近所の子どもたちと雪合戦やなわとびを楽しみながら、好奇心いっぱいに毎日を過ごします。

やがて夏には休眠し、いつかは溶けてしまう運命を抱えながらも、「とけちゃう前に」と大冒険を繰り広げる雪子ちゃん。その姿は、儚さと自由さをあわせ持つ存在として、読む人の心に強く残ります。

物語にはカラー銅版画12枚が収録されており、こちらも山本容子の挿画が美しいのが大きな魅力。江國香織の透明感ある文章と山本容子の幻想的な銅版画が響き合い、「江國香織と山本容子だなんて、買わずにはいられない」と思わせる贅沢な一冊です。

クリスマス (ちいさな手のひら事典) ドミニク ・フゥフェル (著)

『クリスマス(ちいさな手のひら事典)』は、知っているようで知らないクリスマスの起源や風習をまとめた小さな事典です。ツリーやサンタクロース、ブッシュドノエルなど、私たちが当たり前に楽しんでいるものの歴史をひも解くと、意外な事実が見えてきます。78のトピックをレトロなイラストで紹介していて、手のひらに収まるサイズ感も魅力。側面に金の加工が施された装丁は、持っているだけで嬉しくなる一冊です。

こちらは、去年購入し、紹介したのですが、とても気に入っているので、今年も紹介してしまいます。クリスマスについて思いを馳せる素敵な本で、読むたびに新しい発見があります。

クリスマス前に読めば、今年のクリスマスがもっと特別に感じられるはず。自分用にも、大切な人への贈り物にもおすすめです。