やっと少しずつ朝晩が涼しくなりましたね。芸術の秋にふさわしくKindle Unlimited で読めるアート関連の本を4冊ご紹介します。
Kindle Unlimitedについて
Kindle Unlimitedは、アマゾンが提供する電子書籍の定額サービスでコミックや小説、雑誌など200万冊以上が読み放題。月額980円で利用できますが、初めての方は30日間の無料体験が可能。Kindle端末やスマホ、タブレット、パソコンなどで読むことができるサービス。
私はとても気に入っているサブスクで3年以上続けています。端末ダウンロード数は20冊で、同時接続可能台数は6台までです。今まで読んだことのない作家の本が手軽に読み始めることができるところが最大の魅力。読書の幅が広がります。資格(TOEIC、FP、簿記など) やプログラミングなどのビジネスに役立つ書籍や今回ご紹介するお菓子作り、料理、西洋美術など趣味に関する書籍もかなり充実。ちょっと興味を持った時にすぐに読むことができます。2~3冊以上読めば元が取れるので、読書好きにはかなりおすすめのサービスです。
『名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語』 中野 京子(著)
スイスの一豪族から大出世、偶然ころがりこんだ神聖ローマ帝国皇帝の地位をバネに、以後、約650年にわかり王朝として長命を保ったハプスブルク家。ヨーロッパ史の中心に身を置き、その荒波に翻弄されながら、運命と闘い精一杯に生き抜いた王や王妃のドラマを、名画に寄り添いながら読み解く。血の争いに明け暮れた皇帝、政治を顧みず錬金術にはまった王、そして異国の地でギロチンにかけられた王妃――。絵画全点、カラーで収録。
引用元:Amazon
大人気、中野京子さんの本が現在、Kindle Unlimitedで読むことができます。ハプスブルグ家の複雑な家系図だけを見ると難しそうですが、中野さんの文章による12の物語すべてが興味深く、すらすらと読むことができます。「青い血」を守るために近親婚を繰り返し、後継ぎ問題、王妃たちの悲劇…などなどのエピソード。数々の絵画を通してハプスブルグ家の650年の歴史を学ぶことができます。
『名画の読解力 教養のある人は西洋美術のどこを楽しんでいるのか!?』 田中 久美子(監修)
昔から「知るは楽しみなり」と言い、教養を身に付ける事は人生を豊かにし、より楽しいものにしてくれるとされてきました。その中でも王道中の王道のひとつが名画鑑賞でしょう。
名画には、美しさを鑑賞するという楽しみだけでなく、教養人の知的楽しみという側面があります。作品の背後にある物語を知り、約束事を把握することで、あたかも物語を読むように名画を読み解くのです。
(中略)本書では、西洋美術史の解説を縦軸に、それぞれの名画が描かれた時代の教養を横軸に構成することで、大人の教養としての名画を総合的にしっかりと理解できるようになっています。
引用元:Amazon
西洋美術史や名画に興味がある方はもちろん、大人としての教養を身に着けたいすべての方に楽しんでいただける一冊です。
第1章 歴史から読み解く
第2章 聖書から読み解く
第3章 神話から読み解く
第4章 名画に込められた意味を読み解く
上記構成からなっていて、西洋美術の知識がすんなりと頭にはいってきます。この本を読んでいるのといないのとでは、絵画鑑賞の楽しさがかなり違ってくると思います。美術展へ行く前に読んでおきたい一冊。
『大人の教養としての アート入門』 山内宏泰 (著)
印象派って何?
引用元:Amazon
ピカソの絵はなにがすごいの?
アートの全体像がわかる本。
ルノワール、ゴッホ、ピカソ、葛飾北斎……名前を聞いたり作品を観たことはあるけれど、「印象派」の意味やピカソが偉大な理由を説明できる人は少ないのではないでしょうか。
大人の教養として知っておきたい西洋美術と日本美術の全体像について、アートコンシェルジュが解説します。オールカラーで名画もご紹介。
先ほど紹介した「名画の読解力 教養のある人は西洋美術のどこを楽しんでいるのか!?」よりもっともっと簡単にざっくり美術の教養を身につけたいという人は、こちらがおすすめ。日本絵画についても学べます。ギュッと要点だけをまとめてあり、わかりやすく、すぐに読み終えられます。こちらを読んでからもう少し詳しく知りたいと思ったら「名画の読解力 教養のある人は西洋美術のどこを楽しんでいるのか!?」を読むのもおすすめです。
『ビジネスの限界はアートで超えろ!』 増村岳史 (著)
内容説明
引用元:紀伊国屋書店
アートの技法とビジネスイノベーションの共通項とは?たった2日で誰もが絵を描けるようになる講座を主宰する著者が語る、ビジネスにおけるアートの意味と身に着け方。
目次
第1章 ビジネスとアートの意外なつながり
第2章 アートの位置づけ―その意味と役割
第3章 アート・デザイン・クリエイティビティ―それぞれの関係
第4章 アートのベースにはロジックがある
第5章 アートに見るイノベーションの要素
第6章 アートシンキング
第7章 実践!デッサンで思考をアップデート
デザインは、クライアントの課題を解決するもの。アートは問題提起、価値を創造するもの。ゼロイチ。そういう意味では、スティーブ・ジョブズが未来の電話として描いた「iphon」は、新たな価値の創造、まさに「アート」。ビジネスとは遠く離れていると思えるアートがいかにビジネスと密接に関わっていて、AIの進化が止まらない現在、ロジカルシンキングだけでなくアート思考が、今後いかに大切か?ということがわかりやすく、納得できます。感性のみで思いのまま描いていたと思っていた、岡本太郎やゴッホまでもが、いかに冷静にロジックを用いていたか、など興味深い話も多く、今までとは違う視点を与えてくれる一冊です。