【2024年8月】Kindle Unlimited おすすめ小説5選!

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本ページの情報は2024年8月時点のものです。
Kindle Unlimited 読み放題対象期間が過ぎていることもあります。ご了承ください。

目次

Kindle Unlimitedについて

 Kindle Unlimitedは、アマゾンが提供する電子書籍の定額サービスでコミックや小説、雑誌など200万冊以上が読み放題。月額980円で利用できますが、初めての方は30日間の無料体験が可能。Kindle端末やスマホ、タブレット、パソコンなどで読むことができるサービス。
 私はとても気に入っているサブスクで3年以上続けています。端末ダウンロード数は20冊で、同時接続可能台数は6台までです。今まで読んだことのない作家の本が手軽に読み始めることができるところが最大の魅力。読書の幅が広がります。資格(TOEIC、FP、簿記など) やプログラミングなどのビジネスに役立つ書籍や料理、西洋美術など趣味に関する書籍もかなり充実。ちょっと興味を持った時にすぐに読むことができます。2~3冊以上読めば元が取れるので、読書好きにはかなりおすすめのサービスです。

『フシギ』 真梨 幸子(著)

あらすじ

いわくつきのマンションMを題材に小説を書いてほしい―ある作家に見知らぬ編集者から依頼が舞い込んだが、彼女はMに取材に行くと言ったきり転落死を遂げてしまう。しかし作家のもとには、今晩も彼女からメールが届き続けている。「3人目の女が、先生のところに現れませんように。」退去者が後を絶たないMの因果、そして3人目の女の正体とは。行きつく先が絶望でもページをめくる手が止まらない、衝撃のホラー×ミステリ!

引用元:紀伊国屋書店

真梨 幸子(マリユキコ)プロフィール

1964年宮崎県生まれ。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。11年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』が大ヒット。その続編『インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実』も話題になり、シリーズ累計発行部数60万部を突破した。その他の著書に『5人のジュンコ』『フシギ』など多数。嫉妬や執着など生々しく描かれる複雑な人間心理や、最後の最後まで気が抜けない驚きの展開に、中毒になる読者が増えている。

引用元:徳間書店

感想

 この作家さんもKindle Unlimitedで初めて知って読んでみたけど、「イヤミスの女王」と言われているのが納得の作品だった。ホラー映画は大好きだけれど、ホラー小説はあまりなじみがなく、夜寝る前に読み始めたらジワジワと怖くなってしまった。文章もとても読みやすい。怖いもの好きにはたまらないワードがいろいろでてきて興味深かった。例えば「犬神」。「犬神家の一族」を思い出してしまうけれど、「犬神」という信仰があったなんて驚いた。他にも「人柱」「人毛醬油」「骨噛み」などなど。ネットでも調べてみるとその由来や真偽のほどなどおもしろい。
 「ラスト10ページ、戦慄のどんでん返し!」すぐに読み返さずにはいられない一冊。

『ある男』 平野啓一郎(著)

あらすじ

「愛したはずの夫は、まったくの別人でした──」
弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。
ところがある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に、「大祐」が全くの別人だという衝撃の事実がもたらされる……。

引用元:Amazon

平野 啓一郎(ヒラノ ケイイチロウ)プロフィール

1975(昭和50)年、愛知県生れ。京都大学法学部卒。1999(平成11)年、大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により芥川賞を受賞。著書は小説作品として、『日蝕・一月物語』、『葬送』、『高瀬川』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『顔のない裸体たち』、『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『ドーン』(第19回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『かたちだけの愛』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』(第2回渡辺淳一文学賞)、『ある男』(第70回読売文学賞)、『本心』などがある。評論、対談、エッセイとして、『文明の憂鬱』、『ディアローグ』、『モノローグ』、『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「生命力」の行方 変わりゆく世界と分人主義』、『「カッコいい」とは何か』などがある。

引用元:新潮社

感想

 映画化もされていて有名な作品がKindle Unlimited対象になっていたので読んでみた。平野 啓一郎さん作品は「マチネの終わりに」に続いて2冊目。「マチネの終わりに」は読書好き芸人などにもかなり紹介されていたので、期待が大きかったけど、それほど刺さらなかった。こちらの「ある男」のほうがずっと好き。
 亡くなった夫が実は別人。。。という設定からまず引き込まれる。それを調査する弁護士が徐々にその男の謎を明らかにしていく過程で、弁護士自身の内面も大きく変わっていき、読者にも影響を与えるような作品だった。その心情の描写が芥川賞作家らしく見事な細やかさ。普段の生活ではなかなか注意を向けるのが難しい、差別の問題や加害者家族について深く考えさせられる。貴重な読書体験が味わえる一冊。もう少し時間をおいて再読したい。 

『神様ゲーム』 麻耶雄嵩(著)

あらすじ

自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは? 神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか謎の転校生・鈴木太郎が事件の犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。そして、鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか?

引用元:講談社BOOK倶楽部

麻耶 雄嵩(マヤ ユタカ)プロフィール

1969(昭和44)年、三重県上野市(現・伊賀市)生れ。京都大学工学部卒業。在学中は推理小説研究会に所属。1991(平成3)年に島田荘司氏、綾辻行人氏、法月綸太郎氏の推薦を受けて、『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビュー。2011年、『隻眼の少女』で日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞をダブル受賞。2015年、『さよなら神様』で本格ミステリ大賞を再び受賞。主な著書に『鴉』『木製の王子』『螢』『貴族探偵』『貴族探偵対女探偵』『神様ゲーム』『化石少女』などがある。

引用元:新潮社

感想

 この作品はシリーズもので「神様シリーズ」の第一弾らしい。YouTubeで紹介されていた作品がKindle Unlimited対象になっていたので読んでみた。最初のほうは、少年少女探偵団のようで不思議な事件が次々に起こり、自分たちで解決しようとするオーソドックスな展開。レビューの意見にも多くあったけど児童書のよう。そこに登場する自称「神様」の謎の転校生、鈴木太郎。主人公と神様のトイレ掃除でのシーンがどれも面白い。あくまでも「神様」として、少し人間を見下して話す鈴木君。だんだん謎が解けていくと児童書ではありえない展開に。そういうことか。。。と思っていると、グイっと違うところへ引っ張られて「えっ!」と思っているとスパッとそこで終わるパターン。終わったあとモヤモヤするのが面白かったり、考察するのが好きな人はおすすめ。次のシリーズも読んでみたい。

『ソウルハザード』 永山 千紗(著)

あらすじ

元自衛官の村主雅哉は、残虐な殺人事件により恋人の雪乃とその家族を失った。犯人は二十歳の男で、危険運転を咎められたゆえの身勝手な犯行だった。村主の怒りは、犯人、その妻、そして彼らの一歳の息子へと向けられる。接触を果たした村主、そして――。機能不全家族に生まれた人間が悪果となることは、定められた運命なのか。第五回草思社・文芸社W出版賞金賞受賞作、堂々刊行。

引用元:Amazon

永山 千紗 (ナガヤマ チサ)プロフィール

1974年、埼玉県生まれ。二児の母。
2015年より主婦業と並行して小説を書き始める。
2017年、柳永千哲名義で執筆した『山羊の檻』で第2回草思社・文芸社W出版賞銀賞を受賞。
2020年、『空逢い』で第5回草思社・文芸社W出版賞金賞を受賞。
2021年に投稿作を改題した『ソウルハザード』でデビュー。

引用元:文芸社

感想

 一家惨殺事件のあまりにも身勝手で残酷な犯行場面から物語が始まる。その事件で恋人を失った主人公の復讐劇。周到な準備をして着々と復讐を実行する。そこで終わっても十分なほどの内容だけど、この先から意外な展開になっていくところがこの小説の面白さ。
 悪果という言葉が多く使われている。残酷な犯罪を犯すような親の元、機能不全の家庭で育った子は悪果となる。そう信じながら人と関わり、絡まっていく主人公の人間模様。次の展開が気になって夢中で読んでしまう濃厚な一冊。

『ハサミ男』 殊能 将之(著)

あらすじ

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! 

引用元:Amazon

殊能 将之(シュノウ マサユキ)プロフィール

1964年福井県生まれ。1999年『ハサミ男』で、第13回メフィスト賞を受賞しデビュー。その後『美濃牛』『黒い仏』『鏡の中は日曜日』『樒/榁』などを発表。

引用元:講談社BOOK倶楽部

感想

 叙述トリックやどんでん返小説しとして「殺戮にいたる病」「葉桜の季節に君を想うということ」などと共に有名なこの作品。完全に気持ちよくひっくり返してくれました!見事に騙される心地よさを味わいたい。Kindle Unlimited 読み放題対象になっているうちに読まないともったいない一冊。

こちらもおすすめ [2024年8月現在Kindle Unlimited]
 ==>>小説『人間に向いてない』黒澤 いづみ(著)
 ==>>小説『私の中にいる』黒澤 いづみ(著)

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