【2024年1月】Kindle Unlimitedで読める!伊坂幸太郎おすすめ本

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目次

伊坂幸太郎について

1971(昭和46)年、千葉県生れ。1995(平成7)年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、2008年『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎賞、2014年『マリアビートル』で大学読書人大賞、2017年『AX』で静岡書店大賞(小説部門)、2020(令和2)年『逆ソクラテス』で柴田錬三郎賞を受賞した。他の作品に『ラッシュライフ』『重力ピエロ』『砂漠』『ジャイロスコープ』『ホワイトラビット』『火星に住むつもりかい?』『キャプテンサンダーボルト』(阿部和重との合作)などがある。

新潮社HP

Kindle Unlimitedについて

 Kindle Unlimitedは、アマゾンが提供する電子書籍の定額サービスでコミックや小説、雑誌など200万冊以上が読み放題。月額980円で利用できますが、初めての方は30日間の無料体験が可能。Kindle端末やスマホ、タブレット、パソコンなどで読むことができるサービス。
 私はとても気に入っていて3年以上続けています。端末ダウンロード数は20冊で、同時接続可能台数は6台までです。今まで読んだことのない作家の本が手軽に読み始めることができるところが最大の魅力。読書の幅が広がります。資格(TOEIC、FP、簿記など) やプログラミングの書籍もかなり充実しているので、ちょっと興味を持った時なども読むことができます。2~3冊以上読めば元が取れるので読書好きにはおすすめ。

ゴールデンスランバー

あらすじ

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない──。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。
第21回 山本周五郎賞、第5回 本屋大賞受賞
2010年1月映画化

新潮社HP

感想

第一部 事件のはじまり
第二部 事件の視聴者
第三部 事件から二十年後
第四部 事件
第五部 事件から3か月後

 上記五部構成になっていて、第一・二部あたりは、パレード中に首相が爆弾で殺害されるというニュースを見ている人たちの話で「おもしろくなるのかなぁ」という感じだった。第三部くらいから徐々にその事件に興味が湧き始めて、第四部から次の展開が気になって気になって読むのをやめられなくなる。
 首相を殺害した犯人だとして追われる主人公の逃走劇が臨場感抜群でハラハラドキドキ。主人公の元カノや同僚、学生時代のアルバイト先の人などの ”粋” なはからいがグッとくる。伊坂幸太郎作品全般に思うのだけれど、どんなに切羽詰まっていてもどこかコミカルで軽妙さがある。
 第五部では、随所にジーンしてしまうシーンがあってラストはやっぱり “粋”な終わり方だった。

グラスホッパー

あらすじ

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋「鯨」、ナイフ使いの天才「蝉」も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに──。
「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!

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感想

 初めて伊坂幸太郎作品を読んだのがこの作品。殺し屋シリーズの第一弾。「蝉」や「鯨」など、殺し屋のキャラクターが個性的ですいすい読める。この作品の主人公「鈴木」は、かなり悲壮な覚悟で復讐を企てているのに何故かぷっと吹き出しそうになるコミカルさ。殺し屋シリーズなので人が多く死んで残酷なシーンもあるけれど、伊坂作品独特なの軽妙さで物語がどんどん進んでいく。だいぶ前に読んで最近、再読したけれど後半は読むのをやめられないほど夢中になった。真実がわかるにつれ、主人公と一緒に「えー!そうだったの?」ってなるのが痛快。

マリアビートル

あらすじ

幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。
小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!

角川文庫HP

感想

 殺し屋シリーズ第2弾。この「マリアビートル」がおもしろすぎて「グラスホッパー」を読み返した。殺し屋シリーズの登場人物はどれも魅力的な人が多いけれど、この作品では特にそれぞれのキャラクターが光っていた。私は特に難しい本ばかり読んでいる「蜜柑」と機関車トーマスを溺愛する「檸檬」の二人組が好き。深刻な状況に陥っていても二人の会話が面白過ぎ。
 「グラスホッパー」の「鈴木」や「槿(あさがお)」などが登場してくれるのも嬉しいところ。そして、状況をかき回す中学生の「王子」。この「王子」の人をどのようにすれば操れるのかということばかり考えているところが憎たらしい。閉鎖された新幹線という設定の中で、ついていない「天道虫」がどんどん予想外の出来事に巻き込まれていくストーリーは最後まで飽きさせない。ラストもかなりスッキリできる。
 この作品原作のプラピ主演の映画「ブレット・トレイン」も小説とはかなり違うけれど面白かった。

AX アックス

あらすじ

最強の殺し屋は――恐妻家。

物騒な奴がまた現れた!
物語の新たな可能性を切り開く、エンタテインメント小説の最高峰!

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。
一人息子の克巳もあきれるほどだ。
兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。

角川文庫HP

感想

 殺し屋シリーズ第3弾。今回の主人公の殺し屋「兜」は、妻子がいてなんと恐妻家。それもそこらの恐妻家とは訳が違う。深夜に帰ってきて食べる夜食について「兜」が「マリアビートル」に登場する「蜜柑」と「檸檬」に熱く語るシーンから物語は始まる。恐妻家の「兜」が行き着いた夜食にピッタリの食べ物とは?最初から面白すぎる。
 普通の会社員で妻にビビりまくっている父親としての生活と殺し屋「兜」としての一面。そのかけ離れた二面性が一人の人間の中に無理なく共存していて興味深く読み進めることができる。子供を持ち、自分の罪に対して自責の念に駆られるといった人間らしい殺し屋。シリーズの中で疾走感は欠けるが、その分家族愛に溢れ感動的な作品。

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