マンガでわかる「西洋絵画」のモチーフ: 美術展がもっともっと愉しくなる!
以前、大混雑している「ルーベンス展」を行ったのですが、キリスト教やギリシャ神話の知識があまりのも欠落していることを痛感しました。知識があればもっと楽しめたのに。。。その後に購入したのがこの本です。
旧約聖書・新約聖書・ギリシャ・ローマ神話などの章に分かれていて、章の初めにマンガでざっくりと解説してくれています。その後に有名な絵画を使って名場面や人物についてより詳しく書かれています。同じ名場面でもそれぞれの画家の絵画が見開きページで見ることができ、表現の違いなども楽しめます。
なんといってもイラストや絵画の写真が多いので、文字だけの本よりずっと読みやすく、楽しく勉強できます。時々手に取って復習するのにもってこいの一冊です。
世界一やばい西洋絵画の見方入門2 山田五郎(著)
大人気YouTube 「山田五郎 オトナの教養講座」の本、第二弾!!2022年にアップした動画をまとめたものです。第一弾を購入した時から第二弾を楽しみにしていたので発売されて嬉しかったです。YouTubeをいつも見ているのですが、やっぱり忘れてしまっていたりするでこの本で復習しています。もう一度動画が見られるようにQRコードもついています。そしてこの書籍ならではのお楽しみが「ざっくり人物相関図」。バラバラだった画家同士の意外な接点などがわかり、西洋絵画の流れを把握していくことができます。こちらの本も写真が豊富で美しく、楽しく美術が学べます。
いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 原田マハ(著)
『楽園のカンヴァス』などで大人気作家の原田マハさんが26点の作品をご紹介。最初にカラーページに作品が載っていて、順番に読んでいくより気になった作品から読んでいくのがおすすめです。小説のモチーフにもなった作品も多数あり、その中のアンリ・ルソーの『夢』は一番読みたかった章でした。原田マハさんのルソー愛が伝わってきます。どの作品でも原田マハさんの美しい感想を読むと「いいな、いいな、いつか見に行きたい!」という想いに強く駆られます。画家についてや作品の歴史的背景などもサラっと解説されていて美術の教養も得られる本です。
運命の絵 なぜ、ままならない 中野京子(著)
中野京子さんの『運命の絵』シリーズ第3弾。表紙が『ルーヴル美術館展 愛を描く』でなんて美しい絵と思ったフランソワ・ブーシェ《アモルの標的》だったので書店で引き寄せられてしまいました。この美しい絵の背景にこんな物語があったなんて。。。中野京子さんの文章はいつでも本当に惹きつけられる。一つ一つの作品についての解説がドラマティックで濃い短編小説を読んでいるよう。夢中になって読んでいると美術の知識もついているような一冊。
画家とモデル 宿命の出会い 中野京子(著)
こちらも中野京子さんの本。絵画のモデルとなった人物と画家との深い関係を読み解いた本。作品の背景や画家の歴史的立場などがよく理解できるのはもちろん、画家がそのモデルを選んだ心情が深くの心に刺さる。特にベラスケスの『守り抜いた秘密』は、興味深く読みました。宮廷画家で順風満帆な人生イメージがあったけれど、裏にはそういう苦悩があったとは。。。愛憎渦巻く物語の数々は読みごたえ抜群です。
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