「ルーヴル美術館展 愛を描く」を新国立美術館へ見に行ってきました。この美術展はとても楽しみにしていたもののひとつ。新国立美術館は乃木坂から直結なので行きやすく、お気に入りの美術館です。
平日の午前中にもかかわらず、開館時間の10時前からかなりの行列ができていました。最後尾にちょうど10時頃に並び始め、混雑緩和のため一定人数が入場すると少し間隔を空ける処置がされており、中に入るのに10分弱かかりました。入ってみると思ったほど混雑しておらず、ストレスなく観賞することができました。
展覧会概要
ルーヴルが誇る珠玉の“愛”の絵画が一堂に!
人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つであったといえるでしょう。ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれています。一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、信者たちに示されています。
本展では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された73点の絵画を通して浮き彫りにします。16世紀から19世紀半ばまで、西洋各国の主要画家の名画によって愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。ぜひご期待ください。
ルーヴル美術館展公式HP
展覧会構成
プロローグ | 愛の発明 |
第1章 | 愛の神のもとに──古代神話における欲望を描く |
第2章 | キリスト教の神のもとに |
第3章 | 人間のもとに──誘惑の時代 |
第4章 | 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇 |
展覧会感想
まず、最初に展示されているのが、フランソワ・ブーシェ《アモルの標的》です。268 × 167 cmと想像よりはるかに大きくて写真で見るよりずーっと可愛かったです。愛らしいアモルの表情やお花や布の表現も可愛くて美しくてずっと見ていたい作品でした。実物を是非見て欲しいです。
もう一つ見られてとても嬉しかったのが、アントワーヌ・ヴァトーの《ニンフとサテュロス》です。パトリック ジュースキント著の「ある人殺しの物語 香水」の表紙になっていて、すごく印象に残っていました。表紙は女性の部分でしたが、実物の全体が観られて感動でした。
第4章のコーナーは写真撮影が可能で贅沢にも、フランソワ・ジェラール《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》も撮影できました。実物はもっときれいな色調です…….。
ルーブル美術館コレクションの中から「愛」をテーマにというなかなか珍しい美術展だと思いますが、「愛」をテーマというだけあってドラマチックでラブリーで素敵な非日常体験ができました。なんだか夢見心地な時間でした。東京は6月12日までですが、もう一度行こうかな?と検討中です。
ショップコーナーでは、クリアファイル2種類とポストカード4枚購入。可愛いです。