映画『夜の来訪者』

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自殺した女性に秘められた哀しいストーリー

  • 原題 : AN INSPECTOR CALLS
  • 監督:アイスリング・ウォルシュ
  • 出演:デヴィッド・シューリス, ケン・ストット, クロエ・ピリー
  • 上映時間 : 1時間26分
  • ジャンル:サスペンス
  • 2015年 (イギリス)

 いつも好きで観ているYouTubeチャンネル「タイラーチャンネル」で紹介されていた映画。なかなかプライムビデオの中から自分で見つけることができなかったであろう作品でとても面白かった作品。

あらすじ

 1912年、裕福なバーリング家では長女の婚約を祝う食事会が行われていた。そんな中、ひとりの警部が屋敷に現れ、エヴァという若い女性の自殺を告げる。その警部がバーリング家の人々にエヴァとの関係を聞いていくお話。

感想

 バーリング家ひとりひとりに警部が話を聞いていくと美しく若いエヴァがどのように追い詰められていくのかがわかって、それが本当に切なくて哀しい。
この中のひとりだけでも彼女のことを本当に思いやれば…彼女がもう少しずるくなれたら…私としてはデパートでの話が酷すぎる。あそこまでしなければ彼女は一生懸命働いて穏やかに暮らせたのでは?…などとどうしたら彼女を救えたかと考えてしまう。
 話を聞き終え、屋敷を去るときにいう警部の言葉。

「エヴァのように追い詰められた人々は今も我々に残されている。彼らの人生、希望、恐怖、苦しみや幸せのチャンスは我々に懸かっている
我々の考え方や発言行動次第なのだ。利己主義に走らず互いに責任をもつのだ。この教訓を人類が自ら学ばなければ強制的に教えられる。
炎や血や苦悶を通して」

 これを見て改めて利己主義とは調べてみた。


「利己主義は、自己の利益を重視し、他者の善行を軽視、無視する考え方。それにより、他者が不利益や損害を被ることも少なくない。 」

(ウィキペディア)

 エヴァはどんなに自分が苦しい状況でも自分だけ給料が上がることを拒否したり、貰ったお金が盗んだものらしいと断る心の持ち主。
その善行を無視したバーリング家の人々は強制的にエヴァの死によって教訓を教えられることになる…?あの父親、母親はだめそうかな?警部が去った後の謎を残した終わり方も好き。

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