【2024年6月】Kindle Unlimitedで読める!葉真中 顕 おすすめ本

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【2024年5月】Kindle Unlimited おすすめ小説5選!でも2冊ご紹介した葉真中 顕作品。ロスト・ケアから読み始め、葉真中作品にすっかり嵌ってしまった。2024年6月現在でKindle Unlimited読み放題対象になっている5冊(5月に紹介した2冊+新たに3冊)をご紹介。

目次

Kindle Unlimitedについて

 Kindle Unlimitedは、アマゾンが提供する電子書籍の定額サービスでコミックや小説、雑誌など200万冊以上が読み放題。月額980円で利用できますが、初めての方は30日間の無料体験が可能。Kindle端末やスマホ、タブレット、パソコンなどで読むことができるサービス。
 私はとても気に入っているサブスクで3年以上続けています。端末ダウンロード数は20冊で、同時接続可能台数は6台までです。今まで読んだことのない作家の本が手軽に読み始めることができるところが最大の魅力。読書の幅が広がります。資格(TOEIC、FP、簿記など) やプログラミングなどのビジネスに役立つ書籍や料理、西洋美術など趣味に関する書籍もかなり充実。ちょっと興味を持った時にすぐに読むことができます。2~3冊以上読めば元が取れるので、読書好きにはかなりおすすめのサービスです。

本ページの情報は2024年6月時点のものです。
Kindle Unlimited 読み放題対象期間が過ぎていることもあります。ご了承ください。

葉真中顕(ハマナカ・アキ)プロフィール

1976年東京都生まれ。2013年『ロスト・ケア』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家デビュー。2019年『凍てつく太陽』で大藪春彦賞および日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『絶叫』『コクーン』『Blue』『そして、海の泡になる』などがある。

引用元:新潮社

Blue(ブルー)

あらすじ

平成一五年に発生した一家殺人事件。最有力容疑者である次女は薬物の過剰摂取のため浴室で死亡。事件は迷宮入りした。時は流れ、平成三一年四月、桜ヶ丘署の奥貫綾乃は「多摩ニュータウン男女二人殺害事件」の捜査に加わることに。二つの事件にはつながりが……!? 平成という時代を描きながら、さまざまな社会問題にも斬り込んだ、社会派ミステリーの傑作!

引用元:Amazon

感想

 『絶叫』と並んで特におすすめの読み応え抜群作品。『絶叫』にも登場した刑事「奥貫綾乃」が再登場。一家殺人事件で見つけられなかった、存在すらはっきりしない容疑者。別事件で新たにその存在が浮上する。その行方を追っていくにつれ、その容疑者の哀し過ぎる人生が徐々に明らかに。先が知りたくて、どんどん読み進めてしまうけど、知れば知るほど切ない。物語の舞台である平成という時代が、どういう時代だったのかということを俯瞰して見られるところも興味深かった。ラストはもう少し報われて欲しい・・・という思いに駆られ、印象に残る作品。

コクーン

あらすじ

1995年3月20日、丸の内で起こった無差別乱射事件。カルト教団『シンラ智慧の会』による凶行の首謀者は、忌まわしき過去を背負う教祖、天堂光翅であった。彼や教団に関わった者たちの前に現れる一匹の煌めく蝶。金色の翅が導くのは地獄か、それとも……。平成を揺るがすテロ事件が生み落とした絶望とかすかな希望を、幻想的かつスリリングに物語る衝撃作!

引用元:Amazon

感想

 戦中・戦後の満州に住んでいた日本人家族やカルト集団による無差別乱射事件の加害者・被害者の家族、身寄りもお金もなくいく場所もない人が収容されている「行路病院」などなど、一見無関係そうな物語が過去と未来が交錯しながら進んでいく。読み進めていくとそれぞれの繋がりが明らかになって夢中で読んでしまう。幻想的であり、パラレルワールド的な要素もあり、過酷な生活の中でのそれぞれの選択が、その後どのような結果が生まれるのかなど考えさせられる。それぞれの出来事が実際に起きた事件を思い出させる、リアリティ抜群の作品。

W県警の悲劇

あらすじ

W県警の熊倉警部が遺体となって発見された。彼に極秘任務を与えていた監察官の松永菜穂子は動揺を隠せない。県警初の女性警視昇任はあくまで通過点。より上を目指し、この腐った組織を改革する。その矢先の出来事だったのだ。「極秘」部分が明るみに出ては県警を揺るがす一大事だ。事故として処理し事件を隠蔽できないものか。そんな菜穂子の前に警部の娘が現われ、父の思い出を語り始めた……。えっ!? えっっ!? えっっっ!?
各話に仕掛けられた仰天の仕掛けに、卒倒すること間違いなし! 前代未聞の警察小説、登場!

引用元:Amazon

感想

 こちらは、他のおすすめ長編小説とはちょっと一味違う作品。全六話の連作短編になっている。W県警を舞台に女性警察官の視点から描かれる。短い物語なのにちゃんとどれもこれも、ひっくり返るところが凄い。様々な手法で仕掛けてくる。一番印象に残ったのは「私の戦い」という作品。最後にタイトルがズーンとぴったりと嵌って、こういう手もありか…と小気味好い。社会派の重たい問題を扱った他の作品に比べ、気軽に読めて、楽しめるおすすめ作品。

絶叫

詳しくはこちら===>【2024年5月】Kindle Unlimited おすすめ小説5選!

ロスト・ケア

詳しくはこちら===>【2024年5月】Kindle Unlimited おすすめ小説5選!

本ページの情報は2024年6月時点のものです。
Kindle Unlimited 読み放題対象期間が過ぎていることもあります。ご了承ください。

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