【2024年5月】Kindle Unlimited おすすめ小説5選!

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Kindle Unlimited 読み放題対象期間が過ぎていることもあります。ご了承ください。

目次

Kindle Unlimitedについて

 Kindle Unlimitedは、アマゾンが提供する電子書籍の定額サービスでコミックや小説、雑誌など200万冊以上が読み放題。月額980円で利用できますが、初めての方は30日間の無料体験が可能。Kindle端末やスマホ、タブレット、パソコンなどで読むことができるサービス。
 私はとても気に入っているサブスクで3年以上続けています。端末ダウンロード数は20冊で、同時接続可能台数は6台までです。今まで読んだことのない作家の本が手軽に読み始めることができるところが最大の魅力。読書の幅が広がります。資格(TOEIC、FP、簿記など) やプログラミングなどのビジネスに役立つ書籍や料理、西洋美術など趣味に関する書籍もかなり充実。ちょっと興味を持った時にすぐに読むことができます。2~3冊以上読めば元が取れるので、読書好きにはかなりおすすめのサービスです。

『絶叫』  葉真中 顕(著)

あらすじ

マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。平凡な人生を送るはずが、無縁社会、ブラック企業、そしてより深い闇の世界へ……。辿り着いた先に待ち受ける予測不能の真実とは!? ミステリー、社会派サスペンス、エンタテインメント。小説の魅力を存分に注ぎ込み、さらなる高みに到達した衝撃作!

引用元:Amazon

葉真中顕(ハマナカ・アキ)プロフィール

1976年東京都生まれ。2013年『ロスト・ケア』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家デビュー。2019年『凍てつく太陽』で大藪春彦賞および日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『絶叫』『コクーン』『Blue』『そして、海の泡になる』などがある。

引用元:新潮社

感想

 今回、ご紹介する5冊の中で一番おすすめ作品。死体で発見された鈴木陽子の人生が徐々に明らかになっていくが、読んでいてかなり切ない。ただただ必死に居場所を求めて生きているのに、転がり落ちていく陽子の人生。最初から最後まで飽きることなく夢中で読んでしまった。そして、最後に謎がわかると、もう一度読んでしまう作品。読み応え十分で読後感は意外と爽やか。

『敗者の告白』 深木 章子(著)

あらすじ

とある山荘で会社経営者の妻と8歳の息子が転落死した。夫は無実を主張するも、容疑者として拘束される。しかし、関係者の発言が食い違い、事件は思いも寄らない顔を見せはじめる。遺された妻の手記と息子の救援メール。事件前夜に食事をともにした友人夫妻や、生前に妻と関係のあった男たちの証言。容疑者の弁護人・睦木怜が最後に辿り着く、衝撃の真相とは!? 関係者の“告白”だけで構成された、衝撃の大逆転ミステリ。

引用元:Amazon

深木章子(ミキ・アキコ)プロフィール

1947(昭和22)年東京都出身。弁護士として活動したのち、60歳で執筆活動を開始。2010(平成22)年『鬼畜の家』で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、同作で翌年作家デビュー。2013年『衣更月(きさらぎ)家の一族』で、2014年『螺旋の底』で本格ミステリ大賞の候補に。2016年『ミネルヴァの報復』が日本推理作家協会賞の候補となり、注目を浴びている。他の著書に『殺意の構図』『敗者の告白』『交換殺人はいかが?』『猫には推理がよく似合う』『極上の罠をあなたに』『欺瞞の殺意』。

引用元:新潮社

感想

こちらの作品もKindle Unlimitedでなければ、出会わなかったであろう作品。有吉佐和子の「悪女について」のような形式で、各登場人物が次々告白していく。読者はその都度、容疑者の夫、殺された妻、息子の印象がころころと変わり、どの人を信用したらよいかわからなくなっていく。予想しない展開にどんどん引き込まれた。読み終わるとタイトルの「敗者の告白」という意味がズーンと心に響いてくる。

『悪い夏』 染井 為人(著)

あらすじ

26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす! 第37回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。

引用元:Amazon

染井為人(ソメイ・タメヒト)プロフィール

1983年千葉県生まれ。芸能マネージャー、演劇プロデューサーなどを経て、2017年「悪い夏」で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞。同名作で小説化デビューする。4作目となる『正体』は亀梨和也が主演しWOWOWで連続テレビドラマ化された。近著に『海神』『滅茶苦茶』『黒い糸』などがある。

引用元:双葉社

感想

生活保護をめぐって、様々な人物が登場するが、ほとんどが自分のことしか考えていない悪い奴らばかり。読んでいて胸くそ悪い気分になることもあるけど、展開が気になってどんどん読み進めてしまう。ケースワーカーということで悪い奴らに目につけられた守の転落っぷりがすごい。最後全員集合シーンは、切羽詰まった緊迫感ある場面なのに、みんながあまりに自己中なのでちょっと笑える。とくにひっくり返ったりはしないけど、十分楽しめる作品。

『球体の蛇』 道尾 秀介(著

あらすじ


幼なじみ・サヨの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった。白い服に身を包み自転車に乗った彼女は、どこかサヨに似ていた。想いを抑えきれなくなった私は、彼女が過ごす家の床下に夜な夜な潜り込むという悪癖を繰り返すようになったが、ある夜、運命を決定的に変える事件が起こってしまう――。幼い嘘と過ちの連鎖が、それぞれの人生を思いもよらない方向へ駆り立ててゆく。最後の一行が深い余韻を残す、傑作長編。

引用元:Amazon

道尾秀介(ミチオ・シュウスケ)プロフィール

2004(平成16)年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。2007年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、2009年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、2010年『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞、2011年『月と蟹』で直木賞を受賞。ほかの作品に、『向日葵の咲かない夏』『片眼の猿』『ノエル』『貘の檻』『透明カメレオン』『いけない』『N』『きこえる』、犯罪捜査ゲーム『DETECTIVE X』などがある。

引用元:新潮社

感想

嘘についてとても考えさせられた一冊。他人の人生を狂わすような嘘や、逆に自責の念から救ってくれるような嘘。嘘をつき続ける覚悟。嘘とわかっていても、あえてそのまま騙された振りして送る日々。人には隠しておきたい心の奥底にある闇の部分が晒されていくようで心がスーッと冷たくなるような感じを味わった。幼馴染サヨという人物がかなりミステリアスで読者を惹きつける。ラストはハッピーエンドといっていい終わり方でよかった。

『ロスト・ケア』 葉真中 顕(著)

あらすじ

戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奧に響く痛ましい叫び――悔い改めろ! 介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味……。現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る! 全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

引用元:Amazon

感想

こちらも「絶叫」と同じく葉真中 顕さんの作品。初めて読んだ葉真中作品がこの「ロスト・ケア」。42人の殺人っていったい何?と思って読み始めると、そこには想像を絶する世界が。日頃、介護についてあまり考えたことがなくても、いずれ介護をする側にも、受ける側にもなる避けられない問題を突き付けられる。検察官の大友の言葉は、いくら正しくても心に響かず、殺人犯の言葉のほうがリアリティがあってつい納得してしまう。かなり重いテーマだけれど、ミステリーとしても意外な展開があって楽しめる一冊。

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